「せめて引き継ぎを…」公務員が年度途中で退職するとどのくらい迷惑!?

PR 退職

こういったお悩みにお答えします。

この記事を書いた人
あ お き
  • 頑張るほど激務が与えられる公務員の組織に絶望
  • 公務員の労働環境が悪化していくと予想し退職
  • フリーランス3年目には公務員時代の収入を抜き去る
  • 好きな時間に寝起きする気ままな生活

 

公務員を年度途中で退職するのってためらわれますよね。退職はしたいけど上司や同僚にはなるべく迷惑をかけたくない、という人もいるでしょう。

かといって年度末まで我慢してそのまま働き続けていると、あなた自身が心身の健康を損なってしまう可能性も…。

この記事では

これらについて解説していくので、最後まで読むとあなたが年度途中で退職することによって発生する影響を抑える方法がわかります。

公務員からの退職を検討している人は以下の記事も合わせてお読みください。

【体験談】年度途中で退職する公務員はわりといる


年度途中で退職してしまう公務員はわりとよくいます。筆者が公務員に在職している間にも、さまざまな理由で年度途中で退職した先輩・後輩がいました。

年度途中に退職願を提出するケースもありますが、メンタルヘルスの不調により年休・療休などを挟んでそのまま退職、というパターンもあります。

退職理由が体調に関する内容であれば、年度末なんて関係なくて当たり前。転職するにしても、これからお世話になる転職先の企業の都合を優先して退職日を決めるべきでしょう。

筆者自身も二度公務員を退職したうちの一度は年度途中。組織としては、後任者の手配などがさぞ大変だったことでしょう。思い返すと「多大な迷惑をかけてしまったなぁ」とは思いますが、だからと言って「あのまま年度末まで勤務していたほうがよかったかな」とは一度たりとも思ったことはありません。

辞めざるを得なくなるような職場環境にしたのは組織側ですし…。

公務員が年度途中で退職することで生じる影響3つ


公務員が年度途中で退職してしまうと、以下3つのような悪影響が生じます。

  • 同僚や上司への負担が増える
  • 市民サービスへの悪影響が出る
  • 人事計画がズレる

同僚や上司への負担が増える

あなたが年度途中で急に退職すると、空席を補うために同僚や上司の負担が増えます。特に代替要員の確保ができなかった場合、残った職員であなたの業務をこなさなくてはなりません。

2~3人に割り振ってカバーするとしても、1人当たり1.3~1.5人分の業務をこなす必要に駆られてしまうのです。もともと忙しかったり、引き継ぎが十分にできていなかったりするとさらに大変。

残った職員が毎日のように残業するような事態になってしまう可能性もあります。

市民サービスへの悪影響が出る

欠員の発生により業務が回らなくなり、行政サービスに悪影響が出る可能性があります。

窓口で待っている市民を長く待たせたり、公共工事の工程に遅れが生じたりと、あなたが担当していた業務によって助かっていた人たちが不便な思いをすることになるでしょう。

人事計画がズレる

公務員の人数や配置は人事担当課により中長期的に計画されています。

あなたが年度途中で退職してしまうことにより、代替人員の確保や次年度の採用人数の変更など人事計画に大きな狂いが発生します。

公務員が年度途中で退職する際の注意点3つ


公務員が年度途中で退職する際は以下の3点に注意しましょう。

  • 上司には早めに相談する
  • 十分に引き継ぎをする
  • 繁忙期の退職は避ける

上司には早めに相談する

公務員を退職する際には、まず直属の上司に報告するのがセオリーです。報告のタイミングに決めはありませんが、2ヶ月前~3ヶ月前に伝えておくと手続きがスムーズに進むでしょう。

余裕をもって報告をしておけば、組織側としても対応する時間があるため代替人員の確保ができるかもしれません。

一方、報告が直前だと業務の割り振りなどの対応が困難になってしまいます。

十分に引き継ぎをする

どこまでやったのか・どこからの対応が必要なのかが不明瞭になりがちです。

また、引き継ぎの相手は後任者だけではありません。関係する他組織や部署・企業の担当者にも周知することが必要です。

外部の人間ほど、あなたが退職するという情報が伝わりづらいですからね。

あらかじめメールなどであなたの退職日や後任者、業務に関する事項などを連絡しておきましょう。これまでお世話になったお礼もお忘れなく。

繁忙期の退職は避ける

退職の時期を選ぶ程度の余裕があれば、業務の繁忙期は避けたほうが無難です。

忙しい時期に欠員が生じると、その影響が大きくなってしまいます。予算・決算など、担当者以外にはわかりづらい細かな数字を扱う場合は特に後任者が困りやすいでしょう。

あなたが抱えている業務によって繁忙期が異なると思うので、可能ならば時期をずらして退職しましょう。

退職する以上は必ず組織に迷惑がかかる


公務員を退職する以上、どんなタイミング・どんな事情だとしても必ず組織に迷惑がかかります。

退職日が年度末だろうと1年前から辞意を伝えていようと、迷惑がゼロにはなりません。組織側としては、あなたが定年まで働き続けるという想定で計画していますからね。

そのため「すぐに辞めたいけど、迷惑がかかるから働き続けなきゃ…」と過度に思い悩むのはやめましょう。ムリをしすぎて心身の健康を損なうことにつながってしまいます。

どうせ大なり小なり迷惑がかかるのだから、あなたの考えや状況をよく考えて退職するかどうかを判断しましょう。

家でゴロゴロしている間に退職手続きをしたい人は


どうしても気まずくて退職を切り出せない人は、退職代行サービスに丸投げするのも一つの手です。

5万円くらいのお金がかかるため基本は自力での退職をおすすめしますが、「精神的にキツい」「もう二度と職場に行きたくない」という人には有効な解決策になるでしょう。

家でゴロゴロしている間に面倒な退職手続きをすべて済ませておいてほしい人は、一度相談してみてください。

なお公務員の退職を代行するには民間の退職代行業者では対応できません。退職願などの行政文書を作成しなければなりませんからね。しっかりと弁護士が運営する退職代行を選びましょう。

>>弁護士法人みやびの退職代行サービス

すでに始まっている”公務員の泥船化”


公務員の労働環境は今後どんどんブラック化していきます。

  • あいつ俺より働いてないのに給料は俺より上…やってらんね~よ
  • 俺の仕事、周りと比べてやたら多くないか!?

こんなふうに思ったことがある人は要注意。このまま働き続けていると、あなたをとりまく労働環境の悪化によって心身の健康を損ね、人生が台無しになってしまうかもしれません。

公務員組織からは優秀な人材がどんどん流出していき、もはや沈みゆく船。あなたはこの泥船とどのように付き合っていきますか?

詳しくは下記のnoteをお読みください。約1万3千字で公務員の将来像についてガッツリと解説しています。

泥船と知りつつこの船に乗り続けるのか、それとも逃げ出すのか…その判断をする一助になれば幸いです。

『「せめて引継ぎを…」公務員が年度途中で退職するとどのくらい迷惑!?』のまとめ

公務員が年度途中に退職すると、残った業務の引き継ぎや代替人員の確保などで組織には多大な迷惑がかかってしまいます。しかし年度途中に退職する公務員が多数いるのも事実。

メンタルや転職先の都合など、現在の職場や仕事よりも優先すべきものがあるなら年度途中でも迷わず退職しましょう。どうせいつ辞めたって大なり小なり組織には迷惑がかかるのですから。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

公務員からの退職を検討している人は以下の記事も合わせてお読みください。